老若男女問わず一人暮らしでペットを飼っている方も少なくないと思います。その場合たった一人で最期を看取り、亡骸を火葬する手続きも一人で行わねばならないなど、その衝撃の強さは計り知れません。人間であれば葬儀を執り行うまでに様々な人が関わり、親戚縁者や友人、仕事関係に至るまで弔問客からのお悔やみの声がかけられるなどして、悲しみに寄り添ってくれる人が少なからずいるものです。しかし、ペットとなると飼い主本人以上に心から悲しんでくれる人は見込めないのが現実です。
何しろ、生き甲斐や心の支えといった心理的な要素を失うだけでなく、物理的にも家の中には自分以外の生き物の気配が感じられなくなってしまうわけですから、深い喪失感情に覆われるのは間違いありません。また、若い人の場合、初めての自分だけの最愛の存在を失う事は人生経験が浅い分も手伝って強い衝撃となり得ますし、逆に年配の人にとっては良きパートナーであり、ともすれば自分を必要としてくれる最後の存在を失うという意味であるという衝撃にもなり得ます。
このように、一人暮らしとペットとは密接な関係性にありますので周りに理解してくれる人がいない場合は悲嘆感情が長引く原因になります。同じ体験をした人などに根気よく話を聴いてもらうことが支えになります。
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