猫の慢性胆管炎

 我が家の長毛三毛めるも♀。17歳の頃、謎の膀胱炎の症状に見舞われ週一で通院するも改善せず。腎不全と言われ自宅で皮下輸液をしていました。しかし、ある日から突然食欲廃絶となり嘔吐を繰り返し、毎日のように通院しましたが素人の目視でわかるほどの黄疸まで出始めてしまいました。吐きには吐き気止め、黄疸には強肝剤の対症療法のみで「歳だからね」との説明に、長らくお世話になったかかりつけ医ではありましたがこのままでは死んでしまうと思い違う病院へ。

 たどり着いた3件目の病院は、明らかに今までの病院と違う空気が流れていました。待合室は多くの患者さんでいっぱいで信頼度の高さも伺えます。受付の方がめるもを見るなり「大変!黄疸が出てるね、特にご指名がなければベテランの先生に診てもらいましょうね」と、A先生をアサインしてすぐに診てくれることになりました。

 色々な検査の結果、胆管が詰まって拡張しているようだ。胆汁がうまく腸に流れていない為、肝臓に戻って黄疸が出ている。5日間食事をしていない事によって脂肪肝が起きている、拡張した胆管が膵臓を圧迫しているのか膵炎を起こしている可能性ありとの診立てでそのまま入院となりました。

 入院中、検査の結果に一喜一憂し点滴で浮腫んだ手を見ては可哀そうになり、一時は「もう連れて帰りたい」とダメ飼い主の代表のような事を言う私にいつもチャーミングなA先生がキリっとした表情で「諦めないでください。まだできる事がありますから」と冷静な一言。その後、8日間の入院を経て、肝臓、すい臓、白血球も正常値に戻り年末は家に帰れることになりました。

 毎日の面会時の説明に加えて、新しい事実が分かった時や様子なども随時電話で連絡をしていただき、きめ細かい対応に本当に安心してお任せする事ができました。2016年12月の入院時の写真です。流動食と薬を入れるための鼻カテーテルを設置しています。   

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