ペットは、人によっては遠く離れた家族よりも親密で心許せる家族にもなり得ます 。たとえ他の誰かに否定されたり家族や友人とケンカをしたとしても、動物たちは変わらぬ愛情を示し、どんな私たちであっても信頼して無条件に受け入れてくれる決して裏切らないひたすら愛おしい存在です。そのような唯一無二の対象を失えば、計り知れない悲しみに見舞われるのは当然のことです。
もちろん悲しみの期間は人や取り巻く状況によってそれぞれです。一緒に過ごした年月はどれくらいですか?5年、10年、或いはそれ以上かもしれませんね。そんな絶対愛ともいえる彼らと共に過ごした時間の長さを考えれば、失った悲しみからなかなか立ち直れないでいるとしても特別に不思議なことではありません。「早く元気にならなくちゃ」「泣いていてはだめだ」など自分の感情を無理に抑えないでください。感情を表に出すということも心の回復にとって必要な行為ですから堂々と悲しみましょう。
また、もう大丈夫と思っていた頃に何らかのきっかけで気持ちが揺り戻されたり、怒り・罪悪感・不安や無力感など別な感情が表出する事があります。これらは悲嘆から回復する重要なプロセスでもあります。どんな理由でその感情が湧いているのかを書き出してみるのも効果的です。
熱烈に愛する事なかりせば、深い悲しみもなし。
トルストイ
されど、この愛さずにいられぬことが悲嘆を和らげ、癒しもする。
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