「腸管リンパ腫の可能性があります」「そうですね、早ければ2週間か・・・」朝から検査で預けていた病院からの電話です。予期せぬ病名に頭の中が真っ白になりました。
15歳の「みりん」は毎年の健康診断も欠かさず、気になる事があれば都度受診していました。しかし、1年前から嘔吐と下痢の症状が現れ、血液検査の結果は腎不全と言われていたのです。それ以降、毎週の輸液に加えて吐いた時には制吐剤を注射し、下痢止め薬を処方され間もなく1年が経とうとしていました。
その日は、かかりつけ医の休診日でしたが、今までになく調子が悪くなり、急遽別の病院へ今までの経緯と検査結果を持って受診することにしました。問診の段階で腎臓の他に原因がありそうだとの見解で、改めて検査をお願いしたところ触診で腸にしこりが認められ、エコーにも映っていたのです。その後の細胞診の結果が冒頭の電話での報告でした。1年もの間通院していたのになぜ?という気持ちと、少しでも疑いを持っていたならセカンドオピニオンという選択肢もあったじゃないかという後悔で自分を責めました。
愛するペットには一日も長生きしてほしいと思うものです。昔とちがって今はフードの質も格段に進化し、動物医療もずいぶんと進化しているおかげで長寿のペットも増えています。そうなると普段の食事や病院選びや治療の選択など、飼い主にとっては判断の連続であり、まさしく私たち飼い主がペットの命のカギを握っていると言えます。今や動物病院も増えて方針も様々です。後悔しないためには思い切って転院する事も必要だと痛感しました。
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