友人のMさんとはお母さんの介護でしばらく会う事ができませんでした。しかも、割と深刻な状態というのも聞いていましたから、飼い猫の不調のことで余計な心配は掛けられないと思っていました。そうです・・「猫のことなんかで迷惑は掛けられない!!向こうはもっと大変なんだ」という気持ちです。しかし、Mさんにとってお母さんは文字通りの唯一無二の家族であるように、私にとっても猫はかけがえのない大事な家族なのです。
しばらく遠慮していたのですが、いよいよ愛猫がぐったりとしています。不安に押しつぶされそうになりながら、申し訳ない!!と思いつつ友に不安な気持ちを綴ったメールをしてしまいました。程なくして来た返信には「同じ命なんだから遠慮しなくていいんだよ!!心配だね、大丈夫?遠慮せずにまたいつでも連絡ください」とありました。そのありがたい言葉は一生忘れられません。
現在、私の母はガンで入院していて予断を許さない状況です。先日、別の友人からたった今愛猫が亡くなったという連絡がありました。私の今の状況を知っている彼女は遠慮がちに「本当にごめんね・・・。やよいさんはもっと辛い状況なのに、猫ごときで本当に申し訳ないです」と、ありました。まさに10年前の私です。いやいや、あなたにとってかけがえのない存在である以上、たった一つの大切な命です。猫ごときなんて悲しい事を言わないでください。10年前にMさんからかけてもらった言葉も蘇りました。愛するものを思う気持ちは皆同じです。人間だからとか動物だからとか、命のランクなどないのですよ。
しかし、無理解な人がいるのも事実です。否定されるのが怖いから敢えて「動物ごとき」「動物のことなんかで」と言ってしまいがちですが、どうぞ彼らの命の価値を下げないでください。理解ある人にだけ話せばいいのです。
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